打ちっぱなしやシミュレーションである程度練習したら、「ゴルフコースデビューしたい」という思いが湧いてきますよね。
しかし「うまくプレーできなかったらどうしよう」「服装はどうしたらいい?」などの不安を感じ、コースデビューに踏み出せない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はゴルフ経験者238人にアンケートを実施し、「ゴルフコースデビューで困ったこと」を聞きました。
- 調査対象:ゴルフ経験者
- 調査期間:2022年11月9日~15日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:238人(男性155人/女性83人)
- 回答者の年代:20代 15.1%/30代 37.4%/40代 26.5%/50代 16.0%/60代 5.0%
コースデビューはゴルフを始めてから「1ヶ月超~3ヶ月」
ゴルフ経験者238人に「ゴルフを始めてからコースデビューするまでの期間」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
もっとも多かったのは「1ヶ月超~3ヶ月(33.7%)」と答えた人でした。
ゴルフの上達スピードには個人差があるものの、3ヶ月ほど練習すると「空振り」「思わぬ方角にボールが飛ぶこと」が少なくなってきます。
「ボールにあたるようになってきた」と感じ、3ヶ月程度でコースデビューする人が多いのでしょう。
また多くの人がゴルフを始めてから半年以内にコースデビューしていることもわかります。
ゴルフのコースデビュー相手1位は「職場の同僚」
ゴルフ経験者238人に「ゴルフコースデビューの相手」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位になったのは「職場の同僚(82人)」です。
2位「職場の上司(62人)」、3位「家族・親戚(49人)」、4位「友人(47人)」と続きます。
以降、5位「取引先・お客さん(21人)」、6位「家族・友人の知り合い(13人)」、7位「ゴルフスクール・サークルの関係者(4人)」の結果となりました。
上司・同僚や取引先など、仕事の関係者とコースデビューした人が圧倒的に多い結果に。
職場で上司や同僚からゴルフに誘われるケースが多いのだと想像できます。
「コースデビューが職場・取引先のゴルフコンペ」という人もいそうです。
では具体的な回答を紹介します。
1位 職場の同僚
- ゴルフが上手で頼りになるからです(28歳 女性)
- 気心が知れており、プレーしやすいため(36歳 男性)
- 同じ会社の仲間内でゴルフが流行っており、自分も誘われたので(57歳 男性)
1位は「職場の同僚」でした。
「社内で流行っていた」「誘われた」「仲がいい同僚だと、迷惑をかけても気まずくならない」などの回答が寄せられています。
社内にゴルフをやっている人が多いと、影響されて「やってみたいな」と思いますよね。
同僚の影響で始めた場合、コースデビューも同僚といくのは自然な流れでしょう。
仲のいい同僚であればわからないことがあったときに聞きやすいですし、プレーの流れを止めてしまっても気まずくなりにくいメリットがあります。
2位 職場の上司
- ゴルフを始めたきっかけが上司の誘いでした。練習に毎回付き合ってくれるなど、いろいろ指導していただいたので(34歳 女性)
- 単身赴任したばかりだったので、コミュニケーションの一環として(46歳 男性)
- 誘われて断りきれなかったため(52歳 男性)
「職場の上司」が2位。
「上司に教えてもらっていたので」「コンペの練習として連れていってもらった」などの回答が寄せられています。
中には「断りきれなかった」「仕方なく」など、嫌々上司とコースデビューすることになった人もいました。
気をつかう間柄の上司だと、「迷惑をかけたらどうしよう」と不安になってしまい、あまり楽しめなさそうですね。
3位 家族・親戚
- 家族旅行でハワイに行き、「ゴルフをしよう」という話になったため(28歳 女性)
- 一緒に行っても迷惑にならず、本音でアドバイスをくれるから(33歳 女性)
- 父親のゴルフ練習について行ったのが、ゴルフを始めたキッカケだったから(50歳 男性)
3位は「家族・親戚」。
「家族・親戚」と答えた49人中34人が女性で、女性比率が約7割と高くなっています。
「迷惑をかけても平気だから」「家族旅行中にみんなでゴルフしたから」などの回答が寄せられました。
家族と一緒にラウンドするなら、プレーが下手でも恥ずかしい思いをしなくてすみますね。
またわからないことがあるときに教えてもらいやすいのもメリットです。
4位 友人
- まだ初心者なので、気疲れしない間柄の人と行きたかったから(30歳 女性)
- 知らないことややってはいけないことを教えてもらいたかったので(42歳 男性)
- 友人に誘われたから(66歳 女性)
4位は「友人」。
「誘ってもらった」「気楽な相手と行きたかった」などの回答が寄せられました。
やはり「コースデビューは気楽な相手と行きたい」「質問しやすい相手とラウンドしたい」と考える人が多いとわかります。
友人からの誘いなら、構えずに「行ってみようかな」と思えますね。
5位 取引先・お客さん
- どうしても断り切れなかった(35歳 女性)
- 取引先の方々にずっと誘われていたので(48歳 男性)
- 取引先主催のコンペのため(50歳 男性)
5位は「取引先・お客さん」です。
「取引先主催のゴルフコンペに参加することになり、コースデビューした」という人も多くなっています。
立場の強い取引先から誘われると、行きたくなくても断りにくいですよね。
中には「上司が参加できなかったので、初心者なのに3ヶ月練習して取引先とのゴルフに臨んだ」と、冷や汗ものの経験をした人もいました。
6位 家族・友人の知り合い
- コース経験が豊富な夫の上司が、「コースをまわる際のルールを教える」と言ってくれたから(31歳 女性)
- 彼女の父親がゴルフ好きで、誘われたから(37歳 男性)
6位は「家族・友人の知り合い」でした。
「父親の友人」「夫の上司」「友人の父親」など、「知り合いの知り合い」がコースデビューの相手だったという人も複数いました。
「父親の友人がゴルフ経験豊富だから」などの事情があるのでしょう。
身近にゴルフ経験者が少ない場合、経験豊富な人に教えてもらえるのは助かりますよね。
7位 ゴルフスクール・サークルの関係者
- ゴルフサークルに入っていたからです(33歳 男性)
- 「コーチが同伴してレッスンしてくれる」というスクールのオプションがあったから(61歳 女性)
7位は「ゴルフスクール・サークルの関係者」でした。
ゴルフスクールやゴルフサークルに所属している人だと、スクール・サークル仲間とコースデビューすることも多いですね。
参加者のレベルがわかっていますし、「練習」としてプレーできるので気がラクでしょう。
レッスンの一環としてインストラクターが同行してくれるなら、ますます安心です。
ゴルフのコースデビューで困ったこと1位は「うまくプレーできなかった」
ゴルフ経験者238人に「ゴルフのコースデビューで困ったこと」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位になったのは「うまくプレーできなかった(152人)」です。
2位「ルール・マナーがわからなかった(45人)」、3位「ボールがなくなった(18人)」、4位「服装・持ち物がわからなかった(12人)」と続きます。
以降、5位「当日の流れがわからなかった(7人)」、6位「落ち着いてプレーできなかった(6人)」、7位「予想以上にお金がかかった(5人)」の結果となりました。
「うまくプレーできなかった」という人が圧倒的多数。
ある程度打ちっぱなしなどで練習してからコースデビューしているはずですが、「コースに出ると勝手が違う」と感じることも多いようです。
ルール・マナーや服装がわからず、不安を抱えながらコースデビューした人も多いとわかりました。
では具体的な回答を紹介します。
1位 うまくプレーできなかった
- 初回から難易度の高いコースに行き、全然先に進めなかったこと(29歳 男性)
- 打ちっぱなしでは地面が平らなため、上手くボールを打てていました。しかしコースでラフや傾斜がある場所では、ミスショットばかりでした(32歳 男性)
- パターが全然入らなくて行ったり来たりして、同伴者に笑われてしまったこと(59歳 女性)
1位は「うまくプレーできなかった」でした。
打ちっぱなしとコースでは勝手が違い、うまくプレーできなかったという人が多数。
コースには傾斜やバンカーがあり、芝の感覚も打ちっぱなしとは違うからでしょう。
しかし「うまくプレーできなかった」と感じている人が多いことからもわかる通り、コースデビューがうまくいかないのは当たり前です。
うまくいかなくても恥ずかしがったり落ち込んだりする必要はありません。
「練習だから」「初めてだから」と気分を切り替えて、楽しくプレーすることを心がけしましょう。
2位 ルール・マナーがわからなかった
- 「打つときは喋らない」「グリーン上で走らない」などのマナーが守れていなかった(22歳 男性)
- コース内での振る舞いやお作法が分からず、同じ組のメンバーから指摘を受けた(31歳 男性)
- マナーがわからず、コースをまわる間ずっと、どこにいたらいいかわからなかった(41歳 女性)
「ルール・マナーがわからなかった」が2位。
ゴルフには審判がいないため、自分自身でルールを把握しておく必要があります。
また同じゴルフ場にいるみんなが気持ちよくプレーできるよう、さまざまなマナーを守らなくてはいけません。
代表的なマナーは「打つ人の邪魔をしない」「予備のボールを準備しておく」「芝をケアする」などです。
ゴルフ愛好家の中にはマナーに厳しい人もいるため、ルールやマナーを理解していないと、叱られて気まずい思いをすることもあるでしょう。
3位 ボールがなくなった
- ボールが予想以上になくなりました(34歳 女性)
- ボールをたくさんなくして足りなくなり、キャディーさんにもらったのが恥ずかしかったです(47歳 男性)
- いっぱい持っていったつもりだったのに、ボールが足りなくなった(61歳 男性)
3位は「ボールがなくなった」。
コースデビューではボールが思ったところに飛ばず、OBが多くなることもしばしば。
OBしたボールが見つからず、ボールをなくしてしまう可能性も高いです。
そのため「多めに持っていったのに足りなくなった」という体験談が多数寄せられました。
気合を入れて購入した新品のブランドボールをなくして落ち込む人も多いので、コース初心者なら安く大量に購入できる「ロストボール」で十分です。
4位 服装・持ち物がわからなかった
- プレー用の靴を持っていなくて、踏ん張りが効かずプレーにならなかった(27歳 男性)
- ちゃんとしたウェアを持ってなくて恥ずかしかったです(32歳 女性)
- そもそも何を着ていけばいいのかもわからず、困った(46歳 女性)
4位は「服装・持ち物がわからなかった」。
急にコースデビューすることになった場合、「ゴルフウェアや道具を持っていない」「何を着ていったらいいのかわからない」と困る人も多いですよね。
ゴルフの際は襟付きウェアが基本で、ゴルフシューズも必須です。
また道具類では「ティーペグ」「マーカー」「スコアカウンター」などを忘れやすいので注意してください。
ウェア・シューズや道具一式を揃えるとかなりお金がかかるので、レンタルを利用するのもおすすめです。
5位 当日の流れがわからなかった
- クラブハウスの入り方に困った(33歳 男性)
- 勝手が分からず、どうしたらいいか分からなかったので、オロオロしていました(40歳 男性)
5位は「当日の流れがわからなかった」です。
初めてですと、「クラブハウスへの入り方」「ゴルフバッグの預け方」「受付の手順」にも戸惑うものですよね。
車をクラブハウスのエントランスにつけると、ゴルフ場のスタッフさんが出迎えてくれるので、まずはゴルフバッグを預けましょう。
駐車場に車を停めた後、クラブハウスで受付し、ロッカーで着替えます。
経験者と一緒にゴルフ場に向かえば、ついていけばいいので安心です。
6位 落ち着いてプレーできなかった
- 「後ろの組が近づいてくる」と気になって、プレーに集中できなかった(32歳 女性)
- 同じグループ内ではまったく緊張しなかったですが、「後ろから追いつかれそうになるのでは」とドキドキしました(48歳 女性)
- 後ろのパーティーが気になって焦ってしまった(51歳 男性)
6位は「落ち着いてプレーできなかった」でした。
初心者でなかなか前に進めないと「同伴者に迷惑をかけているのでは」「後ろがつまってしまうのでは」と焦ります。
「遅れないように」「迷惑をかけないように」と思い詰めると、落ち着いてプレーできませんね。
リラックスしてプレーしたいなら、「難易度低めのコースを選ぶ」「空いているゴルフ場・時間帯を選ぶ」などの工夫が必要です。
7位 予想以上にお金がかかった
- 思ったより高い(29歳 男性)
- カートは無料で利用できるものと思っていたので、カート利用代金に困った(38歳 男性)
7位は「予想以上にお金がかかった」でした。
ラウンド料金(18コース)の相場は5,000~15,000円程度ですが、オンシーズン(春と秋)は高くなるため、「思ったよりお金がかかった」と感じることがあるかもしれません。
またラウンド料金とは別に「キャディフィー」「食事代」「ロッカー代」「カート代」がかかることもあります。
コースデビューに向けてウェアや道具を揃えるなら、購入代金もかかりますね。
まとめ
ゴルフの練習を初めて3ヶ月ほど経つと、「そろそろゴルフコースデビューしたいな」と思う方が多いです。
練習場で「空振りしない」「狙った方向にボールが飛ぶ」というレベルになったら、コースデビューの目安と考えましょう。
しかし「練習場ではボールが打てていても、起伏がある実際のコース上ではうまくプレーできない」という人も多いことがアンケートからわかりました。
そのためコースデビューでは「同伴者に迷惑をかけるのでは」「後ろの組をイライラさせてしまうのでは」と焦ってしまうこともあります。
苦い思い出だけが残ってゴルフを嫌いになったり、「もうコースには出ない」という気持ちになったりするのはもったいないですね。
コースデビューを楽しむためには、「迷惑をかけても気兼ねしない相手を同伴者にする」「比較的空いている時間帯や簡単なコースを選ぶ」のがおすすめ。
ゴルフコースに慣れた人を同伴者にすれば、ルールやマナーも教えてもらえます。
ただしプレー中は自分ひとりになる場面もあるので、同伴者に頼り切りになるのではなく、自分でルールやマナーを下調べしておくと、より楽しめるでしょう。